当院ペインクリニック整形外科の紹介
ペインとは、英語で「痛み」のこと。ですから、ペインクリニック科は、患者さんの体を臓器別に診療するのではなく、
「痛み」を中心に疾患を診ていく診療科です。主な対象疾患は、顎部痛、腰痛、肩痛、膝痛、手の痛み、足の痛みなどの整形外科疾患すべてが対象となります。その他、頭痛、肩こり、冷え症、帯状疱疹後神経痛、手術後や外傷後の疼痛、筋筋膜症疼痛症候群、原因が見つからない疼痛なども対象となります。
ペインクリニックの代表的な治療法は「神経ブロック注射」です。注射は誰にとっても怖いものです。しかし痛みが強いときは神経ブロック注射が唯一有効な治療法になる場合があります。当科では、安全で、確実な治療を行うために、超音
波ガイド下で、神経ブロック、関節腔内注射、腱鞘内注射などを行っています。また、注射針による穿刺の疼痛を少なくするために、できるだけ細い注射針とブロック針を使用しています。そして、最近、話題になっている筋膜リリース注射
も、超音波ガイド下に正確に行っています。
当科では、神経ブロック治療以外にも、鍼灸治療、漢方治療、経穴(つぼ)の概念を取り入れた経穴注射、抜缶刺絡治療などの
東洋医学的治療も積極的に併用しています。さらに、運動リハビリテーションの治療も病態に合わせて行っています。
また、近年消炎鎮痛薬以外にも新しい効果的な鎮痛薬も病態に応じて併用しています。現在置かれている患者さんの痛みを
できるだけよく理解して、個々の患者さんに適した治療法をお互いに考えていきたいと思っていますので、ペインクリニック科に
馴染みのない方もお気軽にご相談ください。